失敗ばかりで落ち込んでしまうときの対処方法

必要以上に凹まないための考え方

仕事で失敗をして、叱られたり、凹んでしまう人が考えるべきポイントをまとめます。

はじめに、叱ってきた上司や先輩が憎たらしくて仕方がないという場合は、別の問題なので触れません。
その場合は、考え方を変えるか、物理的に離れるなどできることをしましょう。その人を考えることに費やしている時間がもったいありません。

ここでは失敗について、叱られていても叱られなくても、必要以上に後悔したり、自分を卑下してしまうような凹み方をしてしまう人が考えるべきポイントに触れます。

まず、失敗に凹んでしまっているということは、責任感を持っていて、自分はもっとできると信じている証拠ですので、素直にそのことについては自分を褒めてあげましょう。
その上で、気にしなくても良いこと、気をつけなければならないポイントを以下に挙げていきます。

ポイント

気にしなくても良い失敗

経験不足による失敗

失敗したその何かが、経験不足によるものならば、あまり気にする必要はありません。
「なぜできないんだ」と叱られることがあるのであれば、反発する必要もなく、経験不足だからと次は方法を変えて気をつけようと自分の中で対策を練ればよいでしょう。
経験不足を気にしなくても良いという考えは、世界的ベストセラーの「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」でも書かれています。

大事なこと | ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

その叱る先輩や上司も、同じように叱られて育ったのかもしれません。
後輩や部下に同じように叱ることが良いことと考えているのかもしれせん。
または、その人はものすごくできる人で、経験不足でもうまくできる人なのかもしれません。
どちらにせよ、経験不足が理由と分かっている失敗であれば、気に病む必要はないでしょう。
次は今より前進しているはずですから。

ちなみにひとつ指標があります。
よくモノを言ってくる先輩や上司から「ほら見たことか」という叱り方をしているのであれば、その人も同じ失敗をしているか目の当たりにしている可能性が高いです。
また、大人しめの先輩や上司から事前にここは気をつけるようにと念入りに言われていたことなのであれば、やはり同じ失敗をしているか、目の当たりにしている可能性が高いでしょう。
つまり、それだけそこはつまずきポイントだと教えてくれているのです。
ある意味つまずく人はつまずくと割り切っても良い所なのかもしれません。

大事なのは、次に同じ失敗をしないように、失敗を受け止め対策を練るということです。

気をつけなければならないこと

自らで戒める

同じような失敗を繰り返し失敗してしまう場合や、反発してしまう場合などは注意が必要です。

これからの若者(今の20代〜30代あたり)は、自分を戒める能力がとても求められる世代です。
ひと昔前と違って、叱ってくれる上司も少なくなりましたし、定年まで働く終身雇用の考えも変わって、新人や若者の育成への投資のモチベーションも変わってきています。年功序列から成果主義への動きもあり、若者であっても、育てた時の伸びしろよりも、今既にあるスキルというものが非常に重要視されます。
したがって、自分で気づきにくい欠点も自分で気付いて修正するスキルが求められます。

今よりも、欠点や弱点より強みが重視される時代がきつつありますが、それは技術などのレベルであり、基盤となる人格やヒューマンスキルという部分は、自分で鍛える必要があります。ここは、人の内面にも触れる部分であるため、○○ハラスメント等を恐れ、なかなか外からの指摘が受けにくくなっている時代でもあります。

失敗を繰り返しても良いと考えたり、反発・反抗してイライラや逆ギレしてしまっている場合には、まずそのことに気付き、考えを改めることが必要です。

グレーゾーン

より成長したければ

実は、問題というほどでもない問題というグレーゾーンがあります。それは経験不足による問題かどうかというグレーゾーンでもあります。

仕事上、明らかに問題がある場合は、上司や先輩がさすがに指摘をくれるとは思いますが、おもてなしやいたわりといった類のプラスアルファができていない部分というのは、非常に気づきにくく、指摘も受けにくい問題です。このような問題は、見逃されて放置されていたり、あまり印象に残らなかったりと指摘してもらえる機会が少ないと思った、あまり期待をせず良いかもしれません。

例えば、コンビニの店員さんの接客がいまいちと感じたことはないでしょうか?
箸の入れ忘れを指摘したら、「失礼致しました」と一言あるものだと思います。しかし無言で箸を入れるだけの店員さんがいたりします。この一言がなくなると途端に違和感を感じるものです。
「あらごめんなさいねー」と言葉は崩れていても、パートのおばちゃんの接客のほうが良いと感じることがあると思います。

この類は、質の高いサービスであればきちんと指導内容として組み込まれており、きちんと問題意識ができると思いますが、中途半端だったり曖昧な状態のことは多く見受けられます。
これは、初めは経験不足だから気にしなくて良いと見ることもできてしまいますが、気づかなければ気づかないままという恐れもあります。
このグレーゾーンはできれば自らで成長できると良い部分です。
第三者として客観的に見たり、他のメンバーやお客さんの反応を注意深く見ていれば、学べるチャンスはあります。

まとめ

後半は少し厳しい現実もあり、落ち込んだ気持ちが解決されないと感じた人もいたかもしれません。それもそのはずで、実は仕事の面と人格的な面と2つの目線が入り混じっておりネガティブに捉えられたのだと思います。しかし、仕事としての失敗は、実はほとんど気に病む必要はありません。経験で補うことができるからです。叱られた場合でも、その内容を仕事として受け入れて前向きに捉えられていれば何も問題ありません。仮に売上が落ちたとか、損失が出たという事実があったとしても、それは事実として受け止めれば良いです。その場合は、あなただけに責任があるわけではありませんし。
ですが、仕事というより人格的な内面の自分に不足があるなら、そこはよく気付けるように気をつけて鍛えましょうということです。

もちろん人格的な面でも、決して必要以上に自分を責めたり、卑下したりと凹む必要はありません。
凹んだ理由が、どのような種類なのか、仕事と人格、事実と感情というように分けて失敗の本質を見極めましょう。失敗は成功のもとです。その上で、受け入れるものは受け入れて、改善やより良くする方法を考えれば良いでしょう

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