なかなか行動に移せないときの対処方法
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行動できない人が身につけるべき思考法

頭では分かっているんだけど、なかなか行動できないということはないでしょうか?
悪い習慣に引っ張られていたり、面倒くさくてなかなか腰が上がらなかったり、行動に移すことに勇気が必要だったりと理由はさまざまです。
方法が分からないという理由であれば、その方法を調べる行動に出ることはできます。しかし、それ以前に気持ちの持ち方が問題になります。体を動かす前に、心を動かす必要があるのです。

心を動かして、体を動かすためには、「決める」ということが必要です。
頭でこうしたいから、こうしないといけないから、こうするべきだからと納得する必要があります。

決めるとは捨てること

決めるとは

「決める」は、「決断する」とも言います。
断(断つ)とはなんでしょう。
「バッサリ」とか「スカッ」と切り捨てるイメージではないでしょうか。
そう「捨てる」ことですね。

何かをしようとすることと、何かを捨てることです。
決めると断つは表裏一体なのです。

行動できないと言っても、その時間を他の行動に使っているはずです。
睡眠かもしれませんし、テレビやゲーム、SNSやYouTubeなどの動画視聴かもしれません。
つまり、それらの時間を使うことを選んだことで、本来したかった行動に関わる時間は捨てていることになるのです。
そもそも気力が出ないという人は、以下が参考になるかもしれません。

デジタル疲れ(SNS疲れ)の対処方法

捨てることの力

まずモノを捨てることから考えましょう。
断捨離やミニマリスト、シンプルライフなど呼ばれ方がありますが、モノを捨てるのも、不要・必要の判断はもちろんですが、買った時の情熱や思い切りなど気持ちが伴います。
元々収集グセがある人は特に、CDやDVD、本など手放すにはとても勇気が必要なものでしょう。もらったお土産などくれた人に悪くて捨てられない。もったいないしいつか使うだろうという考え。PCのデータでもそうです。同じファイルが色々なところにコピーされてメモリを使っていたりします。

ここで大事な考え方があります。

良いものが入る準備をしておく

家の中がモノであふれた状態だった場合、新しいモノを入れるためには、その分何かを捨てなければなりません。スペースを作る必要があります。
逆に言うと、常に整理をしてスペースを作っておけば、新しいモノをいつでも入れることができるということです。そのように、新しいモノが入る準備をしておくと、良いものを入れようという気持ちになりますし、不思議と良いものが引き寄せられ、悪いものは入ってきにくくなると言います。

将来お金持ちになったときに持っているモノだけ持つ

もしも将来億万長者になったとして、そのときにも持っていたいものかどうかを考えます。
ここで、将来という時間と、億万長者というお金の2つの考え方が含まれます。

10年後も手元にあってワクワクできるものなのか。10年後に一時の欲求で買ってしまったと感じるものではないか。流行りのキャラクターのフィギュアや、IT関連のガジェットとかが当てはまったりしませんか。

お金がいくらでもあったとしたら、倉庫を借りるという考えもできますが、もっと拡大して考えると、お店を倉庫と考えることができます。お金に困らないんですから、いつでも買ったり借りたりできると考えれば、手元に残しておく必要のないものがあるはずです。

情報も同様です。明日の話題のためだけに、毎日ついつい変なニュースを見てしまう。他人のSNSを見てしまうと。そのような情報は将来役に立つでしょうか。

一度今持っているモノ、もしくは持とうとしているモノについて問いてみましょう。


情報を含め、モノが多すぎることは、判断力や決断力を鈍らせる原因にもなります。
例えば、晩婚化や未婚率が増加している原因の一つに、「選択肢が多すぎる」ということがひとつ考えられます。通信手段のない時代であれば、一生に知りあう異性は数えられる程度のものです。しかし、情報過多の現代ではSNSがあって、出会い系・マッチングサイトがあってと限りありません。

また、理解することにも、情報の整理が必要です。
「分かる」の語源は「分ける」です。
頭に入ってきた情報をきちんと分けることが、分かるということなのです。

行動に移すためのポイント

決めることの意味と、捨てることの重要さについて理解できたと思います。

行動するには、気持ちを動かす必要があり、それが「決める」ということ。
今選んでいる道は、他の道を捨てているということ。
つまり、今選んでいる道を捨てて、進むべき道を選ぶ覚悟が必要になるということです。

ここで基準となるのが、快楽と充足感です。
行動に移せずに悩んでいる道で得られるのは、紆余曲折があるのかもしれませんが、おそらく多くは「充足感」につながるものではないでしょうか。失敗したとしても、人生の中で意味のあるものに向かうものなのではないでしょうか。
これに対し、行動に移せずに選んだもう一方の道が、一時の欲求を満たすための快楽なのであれば、改めるべきポイントだと感じるでしょう。まずはそこに気づく必要があります。

快楽と充足感については、書籍「世界でひとつだけの幸せ」でも取り上げられており、以下の記事で紹介しています。

「世界でひとつだけの幸せ」から分かる一番大事なこと

そして、行動に移すための気持ちをより強くするためには、その先にある充足感を強烈にイメージすることです。
少しオーバーなくらいにポジティブなイメージをすると良いでしょう。
失敗したり、叶わなかったときのためにブレーキをかけるのはやめましょう。ダメだったとしても次は実現するかもしれないと将来に取っておきましょう。

まとめ

今ある道をすべて選ぶことはできないし、選ばなかった道を覗くこともできません。
選ばなかった道のことは分からないのです。
だからこそ、他の道を捨てているということに気づきにくいとも言えます。

モノも情報も、グローバル化が進み、ますます種類が増えてきています。新しいものもどんどん生まれていきます。選択肢が多いのは良い部分もありますが、どれを選択してよいか決めるために、それ以外の多くを捨てなければなりません。捨てる力がますます必要になってきます。

捨てるということはとても勇気がいることかもしれません。
しかし、選択肢が多い中、勇気を出して捨ててまで選んだ道は、信じるしかないとも言えてくると思います。

充足感を求めた道へ向かって行動するために、是非強烈なイメージで気持ちを高めることに努めてみましょう。

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