やりたいことが見つからない
まもなく就職活動になる、もしくは既に就職活動中だという人が抱くよくある不安に、自分のやりたいことが見つからないというものがあります。
自分がどんな仕事をしたいのか、どんな会社に入りたいのか、自分はそもそも何がやりたいんだと、自分と本気で向き合わなければならない時期にきています。
もちろん、一度就職をしたものの、入った会社や仕事が思ったものと違ったとか、自分のやりたいことはこれじゃないと感じて転職を考えている人にも当てはまります。
就職活動を目の前にし、「自分がやりたいことってなんだろう」と考える人は多くいます。それは、高校生で志望大学などを考えるときにもあったと思います。
そのときに自分の夢を考えたものの、大学在籍中に決めれば良いと考えた人もいるでしょう。またそう先生に言われたことがある人も多いようです。
大学生活の中で自然と夢がはっきりしてくるだろうと楽観的だった人もいることでしょう。
やりたいことが決まっていたとしても、会社説明を聞いて、「本当に自分がやりたいことはこれなんだろうか?」と自分の気持ちに疑問が生まれることだってあります。
とにかく、どこかのタイミングで本気で自分と向き合い、私はどうなりたいかということを考えなければ、本当にやりたいことは見つかりにくいでしょう。
以下ではそんななかなか自分がやりたいことを見いだせないという人が考えるべきポイントをまとめます。
ポイント
過去の感情に問いかける
幼い頃から続くワクワクを見つけるために、過去を振り返ってみると良いでしょう。
幼い頃から継続してある同じ種類のワクワクがあれば、それは特性と言えます。
小学生や中学生の頃に楽しかった思い出を些細なことまで思い出してみましょう。
きっかけづくりに当時の文集や「将来の夢」といった類の作文があれば読み返してみるのも良いですね。
思い出したできごとに、どのような感情が含まれているか確認しましょう。
例えば、絵が表彰された思い出があったとします。
これが、特に絵を描くのが好きでもないけど、見本のとおりに書いたら表彰されちゃったくらいのものなら、才能はあるのかもしれませんが、やりたいこととは違いそうですよね。
ここで、絵を描いている瞬間が楽しくて楽しくてしょうがなかったとか、絵よりもストーリーを思い浮かべて形にするのがたまらなく好きだったとか、特質して感情が動いた瞬間があって、今でもワクワクできるものがあれば、それはやりたいことである可能性が高いです。
また、結果は絵なのですが、実は影をつけたり、実寸に合わせてバランスをとったり、精密さを表すのが好きだったとか、少しふざけたり、絵を崩したり、ユーモアを表すのが好きだったとかがあった場合には、絵以外のところで才能が表に出ていた可能性もあります。
わかりやすい出来事ばかりとは限りません。
友達が泣きそうなところをフォローしたとか、先生に叱られてでもやりとおしたかったとか、些細なワンシーンにも才能が潜んでいる可能性があります。
泣き出しそうだと人より早く気付けたことは、他の人よりも面倒見が良かったり、親身になって寄り添う力があるのかもしれません。他の人でも気付けたはずと思うかもしれませんが、実は人よりも友達の性格や背景を見抜いて、その時の周りの状況と照らし合わせて判断できたのは、意外と自分だけだったということはあります。
また、先生に叱られてでもやりとおしたかったことなど、勇気が必要だったり、普段は出さないはずの頑固な部分が出たのであれば、それは本質的にやりたいことだったという可能性もあります。
このような過去の感情が動いた瞬間にフォーカスして振り返って、思い出して今でもワクワクするものがあれば、それは本質的に生涯やりたいことなのかもしれません。
現実を知る
過去に同じ悩みを持ったときよりも、歳を重ねて経験を積んでいることは強みです。
例えば高校生のときよりも、今の自分は知識の幅も広がり、経験も積み重ねているはずです。
しかし、はっきり言ってそれでも、学生時代の社会人に対する知識はほとんど少ないはずです。
アルバイトやインターンシップを経験した人で、ある程度分かっているよと思っていても、実は見えていたところは入り口程度です。
エントリーしたものの、その会社が実際にどんな仕事をしているのか分からないということもあるはずです。
人は分かっているように思っていても、分からないことの方が大半なのです。
何も情報がない状態で、やりたいことを考えるのは、非常に浅はかな考えを持つ結果を招きます。
自分が経験した範囲でしか想像ができないからです。
例えば、現代であればゲームや漫画、ソーシャルメディア(SNSやYouTube)などにはすごく精通している学生は多いと思います。
故にこの中の情報の域を超えない可能性があります。
具体的で深くまで情報を得やすいエンタメの中でなりたいものを選んだり、その中で得られる情報を元になりたいものを探したりしてしまう恐れがあります。
ましては、パーソナライズされたコンテンツの中で、都合の良い情報ばかりが目の前に与えられるため、積極的に外の情報を取りに行かなければ、その域を超えることはできません。
きちんと現実を知る手段を見つけましょう。
できれば就職した先輩の話を聞けるのがベストです。
業種を問わずとも、社会人とはどういうものかを聞くにはとても良い機会です。
その先輩が直接志望する業種ではなくとも、先輩の友達や知り合いの話として聞くことも期待できます。
ここで、社会人がどういうものかという基礎を頭に入れておけると、やりたいことを考えやすくなります。
検索で探す場合には、以下に気を付けましょう。
情報を得て疑似経験しておく
人生の悩みで大事なこと(Travel:変化編)
例えば、就職する場合に、SNSでブラック企業の悲惨な内容を見て恐怖が増してしまう可能性があります。
ポジティブなSNSの例でも、福利厚生がすごく良い大企業に入社して浮かれている人と比較して、現実をつきつけられる可能性だってあります。
そんなときには、何が本当に良い場所なのかを思い出すようにしてください。
自分の仕事や自分の力が発揮できる場所に注目するなど、あくまで自分中心で考えることです。
情報を得ているうちに、色んな方向に目的を散らされることのないよう注意しましょう。
もちろんこの時点で完璧な情報を得ることは不可能です。
就職してからでないと分からないことの方が多いです。
しかし自分を知ることはどの道必要になってきます。
できるときにそのコツを知り、良い癖をつけておくと良いでしょう。
補足
YouTubeのポテンシャルは利用価値あり
ブログを含めたWebサイト、YouTubeやポッドキャストなど、一般の人でもアウトプットできる場は広がりを見せています。
その方法は文章に限らず、音声や動画まで多岐に渡ります。
それに伴い、基本的なITのスキルとSNSなどを利用したマーケティングなどの知識も求められています。
とあれこれ考え出して、それを一人ですべてこなそうと考えだすと、一気に敷居が高くなりますね。
一旦方法を置いておきましょう。
大事なのはコンテンツです。
やりたいことが見つかったとして、その知識や手段などノウハウを、最終的に有料コンテンツとして各種メディアを通して提供することを考えると、得る知識や行動の質があがるかもしれません。
YouTubeをはじめとしたアウトプットの場が持つポテンシャルは、そのコンテンツを得るための質(映像やおしゃべりの質ではないですよ)の底上げになり得るのです。
今から得るものすべては、売り物にできると考えて行動すると良いでしょう。
まとめ
就活や転職活動中にやりたいことが見つからないと悩んでいるのであれば、2つのことを考えてみましょう。
・過去の感情に問いかける
・現実を知る
幼少期から過去を振り返って、感情が動いた瞬間に注目して、今思い出してもワクワクするのであれば、それは自分が持つ特性として、本当にやりたいことなのかもしれないということ。
その感情を大事にして、具体的に合った仕事を探すと良いでしょう。
そしてその仕事はどこにあるのかということを知るために、現実を広く知りましょう。
知るための行動にでましょう。
諸先輩に聞くのが手っ取り早いです。
その場合できれば1年、3年、5年くらいの年齢差でそれぞれ聞けるのが理想です。
検索で探す場合でも、情報に偏りが出ないように注意しましょう。
そして将来やりたいことを自分のものにしたときに、有料コンテンツとして提供できるくらいの質にすることを目標にすれば、その過程の質もあがることでしょう。
そうすればおのずとモチベーションも上がるのではないでしょうか。