批判的な考え方をしがちなときに知っておくべき日本の魅力
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あらためて実感しておくべき日本の魅力

近年ではグローバル化が進み、ひと昔前と比べると、訪日外国人や、日本人が海外に行く機会も大幅に増えました。
また、海外の人と接する機会が増えたことにより、学校教育も日本の文化を説明できるように力を入れるように変わってきています。

最近では新型コロナウイルスの影響で、日本と海外との行き来は制限されていますが、多くの外国人はコロナ収束後に日本に行きたいという意思があることが調査により分かりました。

新型コロナ収束後に行きたい国・地域ランキング
  1. 日本(46%)
  2. 韓国(22%)
  3. 台湾(17%)
  4. オーストラリア(16%)
  5. タイ(16%)

日本政策投資銀行・(公財)日本交通公社
「DBJ・JTBFアジア・欧米豪訪日外国人旅行者の意向調査」(2020年度新型コロナウイルス影響度特別調査)https://www.jtb.or.jp/research/theme/inbound/asiaeuro-survey-2020/

いまこそ知るべき日本のよいところ

最近は新型コロナウイルスに対する日本政府の対応や、軽率な行動など、様々な批判があったりします。
また政府以外においても、身近なところでネガティブな表現や批判的な言葉が多く、殺伐とした雰囲気を感じることが増えたという声もあります。

殺伐とした空気というのは、ウイルスと同じで伝染してしまいかねません。
国難の中にいるいまこそ、穏やかで満たされた気持ちを持つことが大事です。

日本のよいところが分かる本があります。
著者は30年近く日本に滞在するハワイ州育ちのアメリカ人女性で、日本人が誇るべきことを教えてくれます。
詳しくは以下の記事で紹介されています。

「日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと」から分かる一番大事なこと


2021年4月には、「世界一受けたい授業」でも、著者のジャーマン,ルース・マリーさんの授業が放送されました。この放送は番組としてとてもうまくまとまっていましたので、今こそ日本人でいることを満喫できるように倣って紹介したいと思います。

日本を世界が絶賛する理由

新型コロナ収束後に行きたい国・地域ランキングは先程記載したとおりですが、移住したい国ランキングでも、日本は2位と海外から絶賛されていることが分かります。(Remitly調べ)

移住したい国ランキング
  1. カナダ
  2. 日本
  3. スペイン

1位はカナダですが、カナダ人の移住したい国の1位は日本だということです。

そんな日本が世界から絶賛される理由はなんなのでしょうか。
それには以下の5つの要素があります。

  • 礼儀正しい国だから
  • 清潔だから
  • 治安が良いから
  • 料理がおいしいから
  • 思いやりの心があるから

礼儀の正しさ

日本の礼儀の正しさはニュースを通じて世界中で絶賛されています。

例えばテニスの2021年全豪オープン女子シングルス決勝で、2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手がインタビューを受けたさいのことです。
はじめに対戦相手のジェニファー・ブレイディ選手をまず称えたということから、謙虚さと礼儀正しさが讃えられました。

また、2020年6月に行わた首脳会談で、フランスのマクロン大統領が日本のお辞儀をしたことで世界的ニュースになりました。ソーシャルディスタンスを保ちつつ、敬意を示す挨拶として適していると話題になりました。

最近では男子ゴルフのマスターズ日本人初優勝を果たした松山英樹選手のキャディー早藤さんが、最終18番のピンを返した際に、キャップを取って一礼したことで、海外メディアから賞賛されたことで有名です。

清潔さ

いまや日本の玄関口でもある羽田空港は、世界一キレイな空港として選ばれたこともある空港です。
世界の航空・空港の格付け調査を行うスカイトラックスによる「世界ベスト空港2019」の「最も清潔な空港部門」ランキングで、羽田空港(東京国際空港)が1位、中部国際空港セントレアが2位に選ばれました。
また、新幹線の清掃員がたった7分で清掃完了させる技術は世界から高く評価されています。

日本は町中のゴミ箱が少ない国なのに、清潔でキレイだといいます。
逆に外国人旅行者が日本を訪れたときに一番困るのが、ゴミ箱が少ないということです。
これは、ゴミを持ち帰ってまでも街をキレイに保ちたいという思いのあるなしがあります。

その文化の違い、キレイ好きな考えはどこから生まれているのでしょうか。
それは学校の掃除の経験が大きいといいます。これは海外でなない考え方です。

日本人はそもそも次に使う人のことを考えられているということです。
例えば、サッカーW杯やラグビーW杯のサポーターがスタンドのゴミを拾う姿というのは度々海外でも称賛されます。
公衆トイレがキレイに保たれていることもその一つとして外国人が驚くところです。

このような日本の当たり前が世界のお手本として紹介されることで、見直されている部分もあるようです。
最近では海外から日本発祥のスリッパの注文が殺到しているといいます。
靴を脱いで家に入る文化は日本特有のものですが、海外でもよい文化として取り入れられてきている様子がうかがえます。

治安の良さ

「世界で一番正直な国で、財布を50回落とすとどうなるか知りたかった」というのはアメリカ人のクリエイターです。実際に日本で財布を落とす実験をしてYouTube動画として公開しています。

外国人が驚いた日本「世界一正直な国」

結果は、50回中50回戻ってきたということです。親切な日本人が、ネコババすることなくきちんと財布を拾って渡しに来てくれました。

日本における財布の返還率は65.7%、身分証明証は73%、スマートフォンは83.6%と、貴重品であっても届ける人が多く、海外と比べても返還率が高いということです。
また、東日本大震災で48億円の現金が届けられ、紛失総額23億円が持ち主のもとへ返還されたというニュースは世界的に驚かれたことでもあります。

料理がおいしい

日本の和食は、ヘルシーで安心安全という印象があり、実際に和食を食べるようになって痩せたという海外の声も多くあります。
2020年の農林水産物・食品の輸出額が9217億円(前年比+1.1%)で8年連続で過去最高額を更新していることからも、海外から求められていることがわかります。

香港では日本の卵かけご飯が爆発的に人気になったり、世界11万店のベストビーガンランキングで世界一になったお店が日本のお店ということも日本が誇れるところでしょう。
なお、ベストビーガンランキング1位のお店は、「菜道(さいどう)」という東京・自由が丘にあるお店で、動物由来の食品を一切使うことなく野菜のうな重やカツ重を提供している世界に誇れるレストランです。

食に対する日本文化は、学校の給食で育まれているといいます。
給食には様々な要素が含まれています。

  • 手洗い
  • 給食当番(役割分担)
  • マスク(コロナ前からの当たり前の衛生面の意識)
  • 準備(運ぶ・配る)
  • 配膳(均等に配る考えと技術)
  • いただきます・ごちそうさま(挨拶と感謝)
  • 食事中のマナー
  • 後片付け

このことにより、食事の楽しさ、マナー、感謝を学ぶことができます。

思いやりの心

先程の財布の例もそうですが、日本人はとにかく親切だといいます。
道に迷ったときに声をかけて案内までしてくれたり、日本語に慣れていない外国人に対しても丁寧に教えてくれたり、海外の人からはとても喜ばれます。

相手が困っていること、悩んでいることに目がいき、思いやる心があります。
それは幼少期から何気なく学んでいることかもしれません。

それをよく表しているのが以下のストライダージャパンがYouTubeの公式チャンネルで公開している映像です。

STRIDER JAPAN【ストライダーカップ公式】「いっしょに行こう」

子ども用二輪車レースで、転んだ子供を思いやる子供の様子が映し出されています。

これからの考え方

生き方の面でもビジネスの面でも、海外の成功例がしばしば紹介され、それが正解であるかのように感じられることがあります。
この成功例とセットで、「だから日本のやり方はダメなんだ」と日本人でありながら日本のやり方を批判する人も見受けられます。
しかし裏では日本のやり方が良いとして、海外の人が真似したいと考える側面もあるわけです。

なにか困難を目の前にしたときに、それは本当に最悪な状態なのでしょうか。
期待にそぐわない状態があった場合でも、すべてを否定・非難するのではなく、良い側面を見たり、マシな方と考えたり、日本ならではポジティブな要素もその中にはあったりしないでしょうか。
そして解決する方法にも、日本人らしく、日本の文化が身に染み付いている日本人であるからこそ力が発揮できる方法があるのではないでしょうか。


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